座間味島で唯一のダム
透明度の高い珊瑚礁の海がスキューバダイビングの外国人に大人気の座間味島。
この島唯一のダムが座間味ダム。洪水調節を主目的に上水道利水の役割も持つ県営多目的ダムで型式は重力式コンクリートダム。
堤体下の海抜はわずか8m。



離島の水事情とダム建設
もともと島民生活用水は地区や家ごとにある井戸で賄われていたが、観光客の増加によって塩分、石灰水の濃度が高くなり問題化。島民の大型貯水池に対する期待も高かった。
ダム建設にあたっては太平洋戦争沖縄戦の不発弾の危険性があるため事前に磁気探査が入念に行われた。
ダム壁は化粧型枠を使って首里城の石垣風に
コンクリート打設の際にはスライド型枠の内側に首里城の石垣を模した化粧型枠をはめこみ、美しいレリーフ壁面を持つコンクリートダムをめざした。この試みは那覇近郊の金城ダムや、世界遺産の中城城の城壁を模した化粧パネルを使った漢那ダムなど、沖縄のダムを特徴づけるアイデンティティーになっている。
ダム公園とアクセス路
堤体直下に小さなダム公園が。トイレあり。






座間味中継ポンプ場
ダム下の水路とアクセス路



ダム下の座間味集落
集落全景
商店


座間味港




座間味島の島影と海




