京都の鞍馬山で育った牛若丸が源氏再興を期して兄・頼朝に謁見せんと旅に出る。その途上、この地でわずかな従者とともに元服の儀をとり行ない、かたわらにあった池の水を使った。
齢十六、ここに源九郎義経が誕生する。
現在、石に囲まれた小さな池が国道沿いにある。道をはさんで目の前には道の駅もあるので、参詣しやすい。
義経をはじめ頼朝、木曽義仲、源氏にまつわる池は全国で見られる。伊豆の山中には、緒戦で敗走した源頼朝が自害しようしつつも、水鏡に映った姿に将来の将軍になる姿を見出して、自害を思いとどまったという「自鑑水」という池など、伝説とともに語られる。
ところが平家にまつわる池はちょっと思い出せない。歴史は勝者によって書かれる。池もまた。
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マークした場所は道の駅。