水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

頼朝の一杯水(静岡県熱海)

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歴史では鎌倉幕府を開き、武士政権を誕生させた武士の中の武士として伝えられる源頼朝であるが、政権を立てる前には石橋山の戦いに敗れ、東伊豆の峻険な山中を命からがら逃げ、ひとたびは自決も覚悟したが、小さな池のほとりで思いとどまったという故事を「自鑑水(自害水)」という山池の項で紹介した。
これはその後日談にあたろうか。
自決を思いとどまり敗走をつづけた頼朝であるが、事態が好転したわけではない。あいかわらずギリギリの逃亡劇。
自鑑水から南に10km。ひたすら道なき山の中を進むのであるから、全身、藪傷だらけ泥まみれだったろう。
喉の渇きで山の斜面に座り込んだ。そのとき腰にさしていた脇差が地面に刺さり、水が湧き出した。
そう言い伝えられているのが、石囲いのこの小さな池(泉)である。
アプローチ路は「頼朝ライン」と呼ばれるドライブウェイ。
道沿いに駐車場、トイレ、案内板があり、そこから徒歩数分で「頼朝の一杯水」に着く。

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頼朝の一杯水の遊歩道を上がって行ったところからの眺め。標高の高い場所であることが分かる


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遊歩道と駐車場
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案内板
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マークした場所は駐車場。