水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

羽衣の池(山梨県北杜)

【はごろものいけ / 羽衣池】
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闊達になだらかな裾を引く八ヶ岳南東斜面の、標高1,610mにある天然の山池。
天女山、美し森、羽衣の池など、昭和時代の若者を惹きつけてきた清里ならではのファンタジックなネーミングは、どこまで由緒あるものかは定かではないが、観光的なキラキラネームと切り捨てるわけにもいかない。この池自体に羽衣伝説があるのかまでは特定できていないが、伝説ではこの地に八百万の神々が一堂に会し、天女も住むようになったのだという。
天女と羽衣の伝説は日本各地にさまざまなバリエーションがあるだけでなく、類話の分布はアジア、南米など世界に及ぶ。国内の羽衣伝説は、滋賀県に代表される昇天タイプと、京都に代表される難題タイプとに大別され、これはこれで奥が深い。
池を空から俯瞰して見ると、広い緩斜面の森の中にぽつんと円形脱毛症のような湿原になっている。水源らしき沢も見あたらず、どういうわけでこの場所に水が湧き出したのか不思議だ。
羽衣の池へのアプローチは、登山者用の「美し森駐車場」から徒歩30分ほど。ほとんどの行程は丸太階段と石段。数えてみたら、ちょうど300段あった。
池を周回する遊歩道あり。池は八ヶ岳山群の天女山、牛首山、赤岳の登山口にもなっている。


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羽衣池を周回する遊歩道の一部は木道になっている
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羽衣池の全景


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行程のほとんどは階段
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駐車場と登山口


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マークした場所は、羽衣の池への登山口前駐車場。