水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

赤池(山梨県富士河口湖)

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十年に一度ほど、このくぼみに水がたまり池になる。最後の出現は2020年夏。

富士五湖ならぬ富士六湖とも。幻の六番目の池

精進湖の近くに「赤池」というヘラブナ釣り堀があるのかと思っていた。じつは精進湖におけるヘラブナ・ワカサギの釣り舟・釣り宿の名が「赤池」なのだった。現在も精進湖畔にニューあかいけが立っているほか、「赤池」の名はバス停、キャンプ場、国道の橋の名に使われている。
十年ほどに一度、大雨のあとに現れる雨後出現湖であり、精進湖の水位が一定以上に上昇すると地下水脈を通じて木々に囲まれた草地が冠水して池状になる。
水の湧出部は上から見た範囲では特定できなかった。下草の状態から冠水は十年に一度というような頻度ではなく、もっと頻繁に発生しているように思う。完全な池の状態は難しいかもしれないが湿原の池塘のような状態であれば、精進湖の水位をチェックしていれば年に数回は出会えるチャンスがありそうにも思う。
キャンプ・アカイケの敷地に隣接し、キャンプ場利用者は歩いて行けるようだが、上から眺めるだけであれば国道の橋上から見下ろせる。
赤池のビューポイントは、赤池交差点から国道の南側歩道を東に800mほど歩いた橋上。一本目の橋が赤池大橋という名なので間違いやすいが、二本目の青木ヶ原大橋を通過し、三本目の瀬々波大橋まで歩く。橋の中ほどに立つと欄干のすぐ下に木々に囲まれた、いかにもあやしげな空間があるので、水がなくても分かると思う。


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赤池を見おろせるのは、赤池大橋ではなく、瀬々波大橋。
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赤池大橋から赤池は見えない


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青木ヶ原大橋からは、キャンプアカイケの敷地の一部が見えるだけ


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精進湖畔のニューあかいけ。道をはさんだ対面にキャンプアカイケという名のキャンプ場入口(信号を直進)


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マークした場所は、赤池のビューポイント(橋上)