水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

カツボラ池(新潟県佐渡島)

赤みがかった水のカツボラ池。冬は雪に閉ざされる。

 

珍名「カツボラ池」。これは会いたい

白雲台登山口の交流センターにあった大佐渡の山マップに、「ジャバミ」という三角点の近くに、名のついた三つの池が出ていた。
その名も、カツボラ池、メット池、イモリ池。(下写真) 佐渡にはドンデン池とか、おもしろい名をもつ池があるが「カツボラ」という言葉は初めて。
五度目となる2022年の佐渡島上陸時には存在も知らなかった山池だったが、そのあふれるお名前パワーに魅せられ、急きょ、山行の予定にねじこむ。
まず向かうのは、石花(いしげ)登山口。先の地図ではカツボラ池まで徒歩80分となっている。滞在時間を含め往復3時間ほど。


bunbun.hatenablog.com


 

アクセス(石花登山口と登山路)

登山口までは舗装路だが二度ほど分岐あり。
佐渡島一周道路から「大佐渡自然歩道 登山口まで4.5km」と記された道標があるがあまり目立たない。石花川を渡る橋に注意すると見落としにくいかも。
登山口には道路が広くなったところが駐車スペース。どんづまりなのでUターンスペースにさえ配慮すれば迷惑にはならない。有料の簡易トイレあり。

分岐1

分岐2

駐車スペースとトイレ

登山口



 

カツボラ池までの行程

登山路の状態

石花登山道は整備されていて歩きやすい。勾配もきつい場所は少なく難所も特になかった。ただし半日歩いても誰とも会わなかった。

平城畑

開放感のあるランチスポット。ここまで来たらカツボラ池はあとひと息。

途中で見つけたヌタ場状の池

道は勾配も小さくなり水がたまりやすい地形になってきたようだ。カツボラ池は近い。
それにしても昔から不思議だったんだけど、なぜかこういう池はきれいな円形が多い。


 

カツボラ池に到着

標高690mの弛みにカツボラ池はあった。池畔に小広場があるので池ごはんにも悪くはないが眺望はない。
また日陰もなく、虫の猛攻を受けるとやや厳しい。
池は枝の間から少し下に垣間見る感じで、水面に降りるには少々、藪をかき分ける必要がある。底は浅く、水の色は透明度が低めの強い褐色。このあたりではちょっと見ない水の色。
でも、カツボラってなんだ?
現場にもヒントはなかった。



 

カツボラ池の地形(空撮)

小ピークにはさまれた弛み(たるみ)の一角に水がたまっている。水位は比較的安定しているようだ。石花川側が急斜面になっていて、なかなかキワキワ感のある立地。
にしてもカツボラってなんだ?



石花川の河口側


 

周辺で見かけた花(6月)

下の白いのは花? キノコ?





 

マップ

池さんぽマップ

佐渡島の池さんぽver2.02の一部抜粋。

GPSナビマップ

現在地マークがカツボラ池。


Googleマップ