秋田駒ヶ岳のカルデラ底に立地する山池
秋田では屈指の人気を誇る名山・秋田駒ヶ岳。姿見ノ池は、その異形ともいうべき山容を象徴するかのように、馬蹄型の南部カルデラ底の最下部に立地している。
同名の火口湖が北海道の大雪山にもあることも興味深い。ほか、成因にこだわらなければ全国的に同名の「姿見の池」は散見されるが、いずれも何らかの曰くつきな池伝説を孕んでいる。さて、この秋田駒ヶ岳の姿見の池はどんないわれがあるのだろう。
姿見ノ池の形態
南部カルデラ底の最下部に立地しているので、成因タイプとしては火口湖の一部か、カルデラ湖の名残りとするべきか悩むが、上の空撮写真を見るとカルデラ外壁に寄り添うように火口丘らしき盛り上がりがあり、その中に池が穿たれており、火口湖の可能性が高そう。
浮き島のようなものも見えるし、何とも不思議な池だ。
池伝説と関係は?
池尻にある大岩がどうも気になる。
ぽつんとここだけ。
姿見ノ池へのアクセス
直接のアプローチ路はない
複数の登山口からのアプローチ方法があるが、八合目登山口からが楽で徒歩1時間ほどで横長根のビューポイントに出る。ただしシーズン中は8合目駐車場まではマイカー規制があり、シャトルバス利用か徒歩となる。
池への直接のアクセスコースはないが、沢登り師が到達したレポートもあった。
国見温泉登山口へのアクセス路
二車線区間の多い舗装路。
国見温泉登山口
2022年夏は国見温泉登山口から登り、横長根から見おろした。
登山口には温泉(山荘)、駐車場、トイレあり。
国見温泉と山荘
登山口は山荘横にある。
登山道で見た植物
横長根の分岐
姿見の池のビュースポットはここを下り方面へ。灌木林の中の平坦路で歩きやすい。
横長根の展望スポット
ここからはカルデラ全体を見わたすことができて、田沢湖と姿見ノ池のツーショットを楽しめる。下の写真では、台地のへりに黒い線のように見えているのが姿見ノ池。
スガクラ沢の国道近くの砂防ダム
スガクラ沢の国道近くに巨大な砂防ダムもあった。名称を知りたい。
マップ
秋田駒ヶ岳の山池さんぽマップ
Googleマップ
マークした場所は、国見温泉登山口の駐車場。トイレあり。