水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

直沢ため池(宮城県大和)

【すぐさわためいけ。直沢公園】
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見た感じ堤高15mあるかないか・・ハイダムスペックを満たしそうな堰体。
立派な農業用溜め池であるが、現在はインレット側が工業団地になっている。そのため、本来なら流れ込みがあるはずのワンドの一角がスパッとコンクリート護岸で断ち切られており、直沢公園という取って付けたような小公園が設けられている。だから一見、二つの堰体があるようにも見える。
これは工業団地の用地整地と関係していそうだ。堰体下にある揚水機場わきの石碑には「換田」というタイトルで経緯が刻まれていた。要約すれば工業団地造成と合わせて田の区画を整理したということか。一部の田は工業用地に生まれ変わったのだろう。
池の水は工業用水に使われていないのだろうか。
「あぶない。はいってはいけません」の看板はヘルメットをかぶったお兄さんのイラストで、農家のセンスではない。
設置者は、大和町と松阪水利組合となっている。ステッカーで張り直しているので、池の管理者には変遷がありそうだ。
もうひとつの「あぶない。ここであそばない」の看板設置者は大和町の単独署名。こちらのデザインは全国共通タイプ。もっとも日本中に拡散したイラスト看板である。

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二種類の規制看板


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斜樋ゲートと洪水吐


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揚水機場と記念碑


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堰体下の水路


マークした場所に駐車場。