水辺遍路

訪れた1万以上の池やダムを掲載

乗鞍岳の湖沼群(長野県・岐阜県)


手軽に逍遥気分で会えるクラス3000の山池群

百名山に名をつらねる乗鞍岳。山頂部にいくつもの峰を配し、三千メートルを越える最高峰・剣ヶ峰に抱かれた権現池をはじめ、火山由来の美しい天上湖が点在する。
深田久弥氏の『日本百名山』にも記されているように、乗鞍の水辺めぐりの奥深さはそれら山上湖沼群のほかに、山腹に広大な乗鞍高原を擁し、そこにもまた大小の池がちりばめられ、国内有数の山岳リゾート地を形成していることにある。
これらクラス3000の山池に手軽に本格的な登山装備なしに会えるのは全国でもここ乗鞍だけであろう。

これほど豊かさと厚みを持った山も稀である。(中略)乗鞍主峰と続く広大な山城には、多くの山上湖があり、森林があり、高原がある。ただ頂上を極めるだけでは倦き足らない人、そこの湖沼や森林や高原に暇をかけてさまようことに楽しさを見出す人、(中略) 変化のある風景と情趣とは、この山においては無尽である。
(深田久弥『日本百名山』)

 

マイカー規制。しかしチャリと徒歩はOK!

乗鞍には四半世紀も前、マイカー規制が行われていなかったころにオートバイで二度、挑み、二度とも舗装道としての国内最高点2700mに達することなく引き返したという痛恨の思い出がある。キャブレター車では高度への対応が難しかったことに加え、天候の急変で滝のような雨に遭った。
四半世紀を過ぎて、畳平まで自転車で無事、リベンジを果たしたものの、そのあとの登山では、頂上火口湖の権現池を目前に見逃すという痛い失敗を喫す。権現池に会えたのは七年後となった。


 

天空湖沼のデパート・・乗鞍岳の山池群

三千メートルに突入する乗鞍スカイライン、乗鞍エコーラインの二大アクセスルートは、いずれもマイカー規制がありシャトルバスかタクシーの利用となる。ただし自転車および歩行者は無料で通行できるので足に覚えがある人にとっては、アタックしがいのある行程。
終点の畳平ではさっそく鶴ヶ池が迎えてくれる。そこから先の池は徒歩で行くことになるが、歩行行程に難所はなく軽登山の部類。
カルデラ湖、火口湖、氷食湖、堰き止め湖など成因が異なる池が集まっているので、山岳湖沼のデパートの様相である。

  • 権現池(岐阜県高山)火口湖
  • 鶴ヶ池(岐阜県高山)カルデラ湖とも堰き止め湖とも
  • 亀ヶ池(岐阜県高山)火口湖
  • 不消ヶ池(岐阜県高山)氷食湖
  • 大丹生池(岐阜県高山)堰き止め湖。土樋池、五ノ池も堰き止め。

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のんびり滞在・・乗鞍高原の湖沼群

梓湖のインレットから乗鞍岳へとのびる大野川に穿たれた段丘状の高原は、信州側から乗鞍への表玄関となっており、温泉やペンション、キャンプ場が充実している。
このあたりは駐車場も各所にあり、マイカーでも自由に動けるので、ハイキング感覚で水辺めぐりを楽しめる。池の他、点在する滝も合わせてまわりたい。

山頂の肩から見た乗鞍高原

  • 牛溜池(長野県松本)★駐車場と遊歩道あり。
  • まいめの池(長野県松本)
  • どじょう池(長野県松本)
  • あざみ池(長野県松本) ★★遊歩道で一周できる。
  • 偲ぶの池(長野県松本)
  • バッハアルプ湖(長野県松本)釣り有料。
  • 大曲池(長野県松本)
  • 御池(長野県松本)★龍神が棲むとされる。
  • ちどり池(長野県松本)
  • 樺池(長野県松本)鷹渡りの名所。

乗鞍高原をさまざまな角度から


前川の河岸段丘のへりにある、まいめの池


樺峠から見た乗鞍高原。背後にある乗鞍岳は雲に隠れている


畳平の大黒岳から見た乗鞍高原



 

訪れる人も少ない西麓側の池群

「まんが日本昔ばなし」で採話された池も。

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池めぐりの拠点

乗鞍観光センター

エコーライン側の登山拠点だった乗鞍観光センターは車中泊禁止に。



 

マップ

乗鞍の池さんぽマップ


Googleマップ