牛の放牧地跡の草原と池
乗鞍高原の一角にある一の瀬園地は、大正時代には牛の放牧が行われていたこともあり、シラカバが点綴された明るい草原はそのときの名残り。
駐車場から、草原の中を通る一の瀬川を伝う舗装遊歩道を歩くこと10分、右への分岐道があざみ池への入口。
ここから100mほどで池畔に出る。
池名の由来は、ギザギザな葉っぱ
植物のアザミの葉のようにギザギザなエッジをもった形をしているのが、池名の由来とされているが、池畔には実際にアザミの群落もある。
枯れ草をうず高く積んだエゾアカヤマアリの蟻塚も点在し、触るとアリが群れをなして攻撃してくるという。





天然湖沼かと思いきや・・
てっきり天然湖沼かと思っていたが、遊歩道でつながっている1.5kmほど峠方面には牛溜池という池もあり、近くに溜め池があるということは、あざみ池が溜め池の可能性も捨てきれない。
特に吐き出し部は、人の手で土を盛ったような堤構造が見てとれなくもないが、どうだろう。
ただ取水設備や洪水吐などもない。牛の放牧と関係あるとしたら、牛の水飲み場として造られた? でもそれにしてはちょっと大きすぎかも。
池を一周する
吐き出し部から
時計回りに池を一周。






対岸側
吐き出しの対岸側は土の遊歩道。
流れ込み
二時の位置あたりから木道が。そして神秘的な雰囲気の流れ込み。



朝霧の中にカモの姿も
2021年には、あざみ池周辺で親子熊も目撃されている。




池への遊歩道と、起点の駐車場
あざみ池までの遊歩道はほぼ舗装路。スニーカーでも問題ない。あざみ池を抜けて1.5kmほど上っていくと牛溜池まで行ける。
起点の駐車場は広い。ただ、トイレは訪れた時は閉鎖されていた。


