水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

虹の郷の菖蒲ヶ池(静岡県修善寺)

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日本で最初に15インチゲージを導入した観光鉄道が走る有料テーマパーク「修善寺 虹の郷」内にある池のひとつ。
園地はゆるやかな尾根の肩に広がり、斜面を利用して最上部のクーテニー湖から水路がつづき、親水スペースをもった小さな池を流れ下り、菖蒲園として整えられたインレットを経て、日本庭園エリアの菖蒲ヶ池へと通じている。
菖蒲ヶ池は日本庭園風の池で、渡月橋と中の島をもつ。池に迫る小山はシャクナゲの森。園内には千本もの海外、国内種の1000本にもおよぶ紅葉樹が植えられており、11月中旬から12月上旬にかけてライトアップされる。そのさまは、夏目漱石も愛した小京都、修善寺の本領発揮というところだろうか。
歴史ある修善寺温泉への投宿とともに絢爛たる池紅葉を楽しみたいところ。今秋は実現できるだろうか。

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メインエントランスは尾根上にあるが、そこから谷側へと下った先に菖蒲ヶ池がある。


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菖蒲ヶ池から先はゆるやかな斜面で水路がのびる。先には小さな堰堤が堰く池を経て、円形の池、つづいて水遊びのできる親水ゾーンにつづき、もうひとつの池が待っている。さらに上にはクーテニー湖。

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魅力的な斜面地形を利用した虹の郷園内の中央に位置する菖蒲ヶ池は、おそらく園内でいちばん標高が低いところにあり、二股になった池の上は中尾根となって二つの流路を隔て、公園池として造成されたものとしては出来すぎなぐらいに溜め池的な好条件を活かしていると思いました。
一方、二つの流路のうち南側の水路の先にある堰堤は、どう見ても実直一本気な砂防ダム。テーマパークらしからぬ質実剛健さから、公園造成時前からあったものなのかなと妄想してしまいました。


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マークした場所は駐車場。