関所破りで打ち首になったお玉さんの池の上にもうひとつ池が?
江戸時代に奉公先から逃げて故郷をめざし箱根関所を迂回しようとしたお玉さんが捉えられ打ち首の死罪になった際、その首を洗ったとされるお玉ヶ池のどこか物憂げな表情は、世界からの観光客でにぎわう箱根のもうひとつの顔でもある。
最近、ふと地図を見直しているとその池の上に小さな池を見つけた。お玉ヶ池から沢がのびており上流に位置しているようだ。ネットでの情報はない。まずは、お玉ヶ池へと向かった。
池へのアプローチ
湖面標高760メートルほど
お玉ヶ池の湖面標高は750mほどだが、もうひとつの謎の池の湖面標高はそれより10mほど高い「箱根の森」内にあるようで、二つの池を結ぶ沢が流れている。
まずはお玉ヶ池横の駐車場にクルマを駐車し、お玉ヶ池池畔へと徒歩で進軍。
お玉ヶ池の流入水路
この水路をたどっていけば200mほどで池に至るはず。
箱根の森の展望広場へ
しかしそううまくはいかず、気がつけば箱根の森の展望広場に出た。ところがここにあった看板には、めざす池が記されている。なんと池には橋もかかっているようだ。残念ながら池名までは記されていなかった。
池への分岐
少し迷ったものの、結果として正解ルートはこの分岐(よく見ないと分岐に見えない)を左(北)へ。やがて眼下に池も見えはじめる。
池の形態
両岸が5〜10mの谷地形に立地
くぼ地のように見えるが沢の侵食による谷地形で、吐き出し部にはよく見るとコンクリート堰堤が。
全体的に底が見えるほど浅い
泥質の底で水生植物も見える。堰堤部以外に人工的な要素は確認できない。
堰堤
コンクリート製でシンプルな切り欠き洪水吐のある堰堤。やはり砂防ダムか。
流れ込みと橋
歩行者専用の橋がかかっている。
動植物
野鳥とカエルの卵らしきものを確認。魚類は目視できなかった。卵の方は3月という季節から考えるとヤマアカガエルかと思ったものの、水中にあるのでは? なぜ橋の欄干に?
Googleマップ