最上川源流の池塘群
標高1,820mほどの枝尾根上に広がる弥兵衛平湿原には多数の沼沢と池塘が点在する。数では吾妻連峰で最大だろう。高層湿原としても東日本で有数の規模とのこと。
これら沼沢で特に大きな二つに対して明星湖、明月湖という名が与えられているが、湖に分類されるスペックには遠いだろう。実態としては「弥兵衛沼」とでも呼ぶ方がしっくりくる。
池の隣には明月荘という無料の山小屋(避難小屋)があり、山小屋の関係者が名付け親だろうか。それでも地理院地図に正式名として掲載されているから歴史はそれなりに古いのだろう。
明星湖、明月湖へのアクセス
ルートはおもに3通り
北からまっすぐ池に向かって登る「立岩大沢コース」、東側の一切経山から稜線伝いに歩くコース、そして白布温泉からロープウェイとリフトを使い西側から稜線歩きでアクセスするコース。
「小凹」の池塘群(標高1,820mほど)
なだらかな峰を越えるたびにコルに湿原と池塘が眼下に広がる。








「藤十郎」の池塘群
分岐になっている。




弥兵衛平分岐から弥兵衛平湿原へ
地元の人によると「弥兵衛平」と「弥兵衛平湿原」は微妙に場所が異なるという。
分岐のある主稜線上のものが弥兵衛平、そこから明月湖の方へ下った分かれ尾根が弥兵衛平湿原とのこと。区別するために後者を「明月湖湿原」と呼ぶむきもあるようだ。
この湿原の一角に明星湖と明月湖があるが、池塘群を横目に見ながら分岐から今しばし下り方向に歩く。









明月荘


明星湖・明月湖(空撮写真)
明星湖・明月湖とも弥兵衛平湿原の中にある。
吾妻連峰では最大規模の数をもつ池塘群。ひとつひとつの池塘の規模が比較的大きい。












見かけた動植物













米沢の地酒


マップ
現地案内板のマップ
池さんぽマップ
ver.1.6に更新。イロハ沼など西吾妻山周辺の池群を加筆修正。