水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

黒沢池(新潟県妙高)

妙高山をバックに茶臼山側から見た黒沢池。左端に黒沢池ヒュッテが見える。(2022年9月撮影)

二つの百名山にはさまれた高原の池

妙高連峰の山池群のひとつ。
くびき三山の妙高山(百名山)と火打山(百名山)にはさまれた快豁(かいかつ)な湿原の沼沢群。標高は2千メートルをわずかに越え、七月ごろまでは残雪が残ることも。
池名を冠した黒沢池ヒュッテがあるので、妙高、火打の二つの百名山を縦走する者なら黒沢池の名を知らぬ者はいないだろう。
山小屋の野営地の隣に小さな池があるが、これが黒沢池だろうか。あるいは少し上がったところから見える大きな池、こちらが黒沢池? 池についての情報がほとんど出てこないのに名前だけは知られているという変な現状。
地図では広大な湿原の中に「黒沢池」と表記されており、正確にどれかの池を指しているというより、湿原全体の池群の総称と捉えたものではないか。

 

池の地形と形態

全体的に緩斜面の地形で、ヒュッテ側が高く、吐き出しは笹峰側になっていた。水源は両サイドの外輪山。

吐き出し


黒沢池の湿原






 

黒沢池ヒュッテの横の池

これが黒沢池というわけでもなさそうだが、流れ込み側に岩滓が積み上がっており、他の湿原の池や池塘たちと少し様相が異なる。
堤上になった鞍部の直下という立地で、湿原とは一線を画している。


 

黒沢池の空撮




 

黒沢池のパノラマ写真


 

地酒「妙高山」

妙高山を水源とした用水が麓の田畑を潤している。用水については大正池の項に記した。


bunbun.hatenablog.com



 

マップ

池さんぽマップ

妙高の山池さんぽver1.0(2022)