何か持ってる「鏡ヶ池」
「鏡」の名を持つ池は日本各地に見られる。そしてこの名の池は、たいがい何らかの因縁を持っている。それも悲しい話が多い。
これまで水辺遍路ブログでは全国の四十近い数の「鏡」な池とそれにまつわる話を紹介してきたが、ここ福岡香春町の鏡ヶ池でも、ちょっと変わった体験の池さんぽとなった。
下のリンクは「鏡」な池の一例。
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道の駅を拠点に
まず道の駅にクルマを停め、情報収集。案内板に鏡ヶ池のことが記されていた。
「神功皇后がこの池に自分の姿を映したのが鏡ヶ池の名前の由来と言われています」とあるが、正確な位置があいまい。
池のあるところに
道の駅にクルマを停め、ここからは徒歩で地図に池として記されていた場所に行ってみたが、鏡ヶ池とは関係なさそうな溜め池だった。
案内板はなく、池伝説、池神話が眠る池にも見えない。
鏡山の歌枕
さらに歩く。
このあたりの地名自体が、鏡山。
万葉集の歌碑があった。鏡ヶ池のヒントはなし。
「鏡ヶ池入口」の看板が
さらに歩く。国道の高架も目前になり、ちょっとあきらめかけたとき、鏡ヶ池入口を示す看板が。
100m先、駐車場あり、とも。
鏡ヶ池駐車場
看板に歌が。さっきの万葉の歌と似ているけど違う。
この歌では「鏡ヶ池」ではなく「鏡の池」となっている。
豊国の鏡の池の鏡石
かくれもせじな
あらわれもせじ
鏡ヶ池→30m
「自由にお入りください」って?
この先、民家しかないみたいだけど。
人の家の庭先を通って
自由にお入りくださいって、ここ、どう見ても庭先みたいですけど。
あってるんでしょうか。
鏡ヶ池到着
いやこれ、ほんと人の家の庭ですって。かなりドキドキした。
石柱には「鏡乃池」という表記
池の流下先をたどる
池は崖下に立地し、湧水が水源となっているらしく流れ込みは見あたらなかった。
一方、吐き出し側には水路が設けられていたので、たどってみた。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
お?
↓
おおっ
鏡ヶ池の池伝説
下は鏡ヶ池のわきに立っていた案内板。
タイトルは「鏡が池」という表記。これで全部で、鏡ヶ池、鏡が池、鏡の池、鏡乃池の四種類。
カエルについての因果は記されていない。
Googleマップ
ご覧のように2022年現在のGoogleマップには、しっかりと「鏡ヶ池」の正確な位置を示すピンが立てられた。しかもこのピン、数メートルもズレていない正確な位置。いやはやお見事!
水辺遍路では池の名やピンポイントな位置の特定を最重要ミッションとしてやってきたが、令和の時代になって全国のため池データベースも法令で整備され、Googleマップもここまで精度を上げてきたら、新しい時代が来たんだなあとしみじみ。マークした場所は道の駅。