出雲神話、第三の鏡池
日本中の神々の集う国、出雲にはヤマタノオロチという八つの首を持つ大蛇退治をしたスサノオノミコトにまつわる伝説の地も多い。
彼がヤマタノオロチ退治にのりだす動機となった奇稲田姫(くしなだひめ。「櫛名田比売」「稲田姫」とも)という美女が身を隠していた場所として、松江市郊外に鏡の池という寺社池があった。
また出雲市の出雲大社境内にも鏡の池という寺社池がある。
三つ目の「鏡」の池は山にあった
じつはさらにもうひとつ、山深く分け入った奥出雲にも美女クシナダヒメが髪を梳く際に鏡がわりに使ったという池があった。
二車線道路沿い旧道の引き込みがあって駐車スペースが設けられている。東側に鏡ヶ池、西には元結い掛けの松。八頭滝をはじめ、このあたりの地名の「八頭」はおのずとヤマタノオロチを思わせる。
この池を源流とする川の名は八頭川。ヤマタノオロチは八つの支流を持つ暴れ川の隠喩だったのではと思っているが、このあたりに謎を解くカギが眠っていそうな予感。
池の案内看板は周辺の神話伝承地マップもあって親切だ。それによればオロチ退治ミッション完了後、スサ男とクシ姫の二人は八重垣神社で結ばれ・・と、この話、松江にある八重垣神社の鏡の池とまったくいっしょではにないか(神社の名前までいっしょ!)・・。
どちらかがオリジナルで、どちらかがレプリカ?
この池の案内看板では神話にまつわる三津の池(三沢池)や稲田姫の産湯の池という二つの池名をゲット。正確な場所も特定できた。
出雲神話の池さんぽは、まだまだ続きそうだ。
マークした場所は池の入口のピンスポット位置。