岳温泉は百名山・安達太良山の山麓にある味わいのある温泉街。浴衣のままぶらりと散策できるスポットが鏡ヶ池。
地図を見ると三段の池の中池に見えるが、170m北にある岳ダムとは水の道筋が異なる。岳ダムは洪水調節と農業用水の供給がお仕事。
鏡ヶ池と通水している下段の緑ヶ池は、もともとは農業用ため池。つまり農業用水の貯水池にはさまれているのだから、今でこそ池畔にホテルが立つ公園池の顔だが、もとは溜め池ではと考えたくなるが、決定的な溜め池アイテムなり、痕跡なりが見つからない。そもそも「鏡ヶ池」という名は天然池や寺社池に名付けるケースが多い。もとは天然池だったものを、改造した可能性もあり、なかなか手強い。
観賞用に鯉を育てているとのことで、釣りは禁止。池を一周できる遊歩道、せり出しの水上デッキ、あずまや、トイレ、駐車場が用意されている。
特徴的なのは池畔に立つホテル。しかも鏡ヶ池の名を冠している。
池を奉ったホテルだけに池側の部屋と山側の部屋とでは価格に違いがあるかなと思ったが、同じだった。








この池で余水吐の役割をしているのが、このグレーチング蓋のついたコンクリ枡。下の緑ヶ池へと落水しているようですが、他に水まわりの設備が見あたらず、堤構造も明確にそれとは分かりませんでした。
魅力的なだけに手強い池です。
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マークした場所は、緑ヶ池堰体下の駐車場