毎年4月に池に入って泥だらけになる神事が
鏡町(昔は鏡村)の地名のもとになったのが、この鏡が池。
もともとあった池のまわりに集落が形成されたといい、現在は市指定史跡の鏡ヶ池公園として整備されている。擬木の土留め護岸が全周に施され、岸が草地になっていて柵もなく長閑な雰囲気であるが、特定外来種の水生植物であるオオフサモが水面の一角を完全に占拠する状態だった。
南米から観賞用に輸入されたルーツを持つだけあって一見美しい水草だが、池の生態系に悪影響を及ぼすそうだ。
全体的に浅く、ポンプでの汲み上げらしき流れ込み部にはカキツバタが植栽されている。
夏目漱石の『草枕』に、九州と思われる鏡ヶ池という架空の池が出ていて、モデルとなった池がないかと探しているが、この池はちょっと違う感じ。
町の名前自体が鏡町で、この池は市指定史跡になっている。
また、毎年4月7日にはふんどし姿の若者が池に入って魚を獲ったり見物人に泥を投げたりする「鏡が池鮒取り神事(かがみがいけふなとりしんじ)」が催され、市指定無形民俗文化財になっている。さらに、この池の水を農業用に使っていた時代には、田植え前の池さらいの役割もあったという。
以下、八代市オフィシャルサイトより。
第14代仲哀天皇の頃、九州平定のため、石川宿禰(いしかわのすくね)がこの地に立ち寄った時、天候が悪く海の幸が手に入りませんでした。
そこで、村の若者たちが、鏡が池に飛び込み鮒を手づかみで取って献上したのが「鮒取神事」の由来であると云われています。
毎年4月7日、印鑰神社大祭時に実施され、神幸行列のあと太鼓の合図とともに締め込み姿の若者約50名が池に飛び込み鮒や鯉を取ったり、泥を見物人に投げたりします。
その泥に当ると、無病息災に過ごせると云われています。取られた魚は、印鑰神社(祭神:石川宿禰)に献上されます。
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マークした場所に駐車場。