元荒川源流の池群から宅地を縫って流れる細い流れが、世界で熊谷にしかいないムサシトミヨという魚の生息地として埼玉県指定天然記念物に指定されている。源流といったが、元荒川は「源流のない川」でもある。
江戸時代に乱流していた関東平野の川筋を工事によって移動する「瀬替え」によってバイパス整理し、生活圏と水田地帯を大きく広げた。
オリジナルの荒川は瀬変えによって本流から切り離され、生活排水、水田の落ち水、天水を水源とする「源流のない川」となって残された。そんな元荒川の歴史は、小針沼(埼玉沼)の案内石碑にくわしい。
この元荒川の起点(元荒川源流)は現在は住宅地の中をひっそりと流れ、これが日本屈指の都市河川・荒川のもともとの姿の成れの果てなのかと思うと感慨深い。熊谷市のムサシトミヨ保護センターもあり、市民活動として貴重な魚類であるムサシトミヨが保護されている。
どぶ川のように家々の間を流れるが、水は清い。






bunbun.hatenablog.com
bunbun.hatenablog.com
bunbun.hatenablog.com