津軽半島の西海岸沿いに南北に分布する屏風山メロンロード池沼群は、農地を間断して掘り込みタイプの人工池(改造池)と天然沼沢が入り混じるように穿たれている。
中でも、ここ冷水沼、タテコ沼のあたりは、もっとも池密度が高い。
堤を巡らせた池というより、掘り込んだように周囲の農地より水面が低い。形状からは奈良県大和郡山に多いタイプ・・田を改造して溜め池にしたようにも見えるが、それにしては田との高低差が大きく、掘り込みが深すぎる気も。取水設備や、軽トラックで取水するためのスロープも見あたらない池も多い。思いつきだが、農地を造成する際に必要な盛り土を、もともとあった天然沼沢を掘り込んで採土したという可能性はないだろうか。
冷水沼はそういう掘り込みが行われず天然沼沢の姿を保ったもので、隣接するタテコ沼などの四角い池らは掘り込まれたものなのか。
池の空撮写真をいくら見ていても見飽きない不思議な池たちだ。
マークした場所にトイレ。