住宅地の中のくぼ池にエアーポケットのような空間。
昭和の薫りがどことなく漂う「空き地」という言葉がピッタリな調整池。
防災倉庫が立ち並ぶ。この空間が調整池であることをどれだけの人が意識しているだろう。
よく見れば池底にはコンクリートで蓋された水路が走り、その合流部にはグレーチング蓋の呑口。
呑口は道路面の高さまでスロープし、なるほど、じつに簡易的ではあるがオリフィスの役割を担っている。
うん、じつにさりげない。
こんな昭和な空き地コンセプトの調整池は、デザインコンセプトとしてあってもいいんじゃないかと思ってしまった。