沖縄県の農業では製糖業者の存在感が大きい。ここ西表島でもサトウキビ畑の総帥たる威厳をもって製糖工場がもくもくと煙を上げる。
なんとこの製糖工場は、東京土産では定番・老舗とらやの看板商品「おもかげ」羊羹の原材料を作っているとのこと!
水田とサトウキビ畑を分つように流れる大原川が工場に差しかかろうとする場所に、この周囲長400m級の三角形の池がある。有刺鉄線付きのフェンスで囲まれ、西表島共通タイプらしき「あぶない」の規制看板。
署名は竹富町と竹富町土地改良区。池の役割は沈砂池だが、かなり砂で埋まってしまっているのか水面が近い。岸ぎわには植物群落が広がり、本州で見かけるような野池の表情。
大原川と並行する立地は、洪水調節池ならよく見られる立地。吐き出しも航空写真で確認する限りでは大原川に戻している。
地図に池の記載はない。航空写真に切り替えると池を確認できる。