どう見ても石垣島筆頭格の池なのに。
山全体が公園に指定されているバンナ岳は、石垣市街地を見下ろす標高230mの小さな山。石垣市街の裏山というのがぴったりの立地にあり、上水道配水池、農業用配水池(ファームポンド)が配されている。
地図で見ると、その山裾になんとも魅力的な池があるではないか。
周囲長500mほど。楕円形の湖岸はぐるりと木に取り囲まれている。山裾の反対側の岸はすぐ工場地帯になっており、建屋が池に接するようなところもある。
まず思った。これは瀬戸内海の北木島や本土の茨城県笠間で見たような砕石跡湖(丁場湖)ではないかと。
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砕石跡湖の多くがそうであるように、この池も採石場敷地内にあって立ち入りできないと踏んでいたので、山側にあたるバンナ公園近くから空撮した。
得られた写真を検証してみると驚いたことに、なみなみと湛えられた水面の東西の二ヶ所に取水設備のような人工物が設置されている。取水用の池だとしたら、まったくの予想違い。
また、道路側から一ヶ所、水面に浮かべられた桟橋のようなものに降りる階段が付けられており、何らかに役立てられているのは確かなようだ。
岸を拡大してみると、喫水ラインは白い石灰岩が剥き出しになっている。
天然のドリーネ池? それとも採石跡湖だったものが、あまりに古くて天然湖のような様相になっているだけ?
注目したのは岸の一角にそそりたつ岩峰。15mはあろうか。中国の仙境のような絶壁。
この池、かなり魅力的ではないか。
しかし素性も名前も分からない。「バンナの瞳」とでも呼んでみたら少しは注目も上がろうか。にしても、きわきわまで接している工場と積み上げられた廃車が微妙? いやいや、そんなところも含めて、石垣島でいちばん不思議オーラを放つスポットであることは間違いない。
この池とは別に、「バンナ湖」が公園内に・・
本稿を書いているときに、バンナ公園の案内版を拡大してじっくり読んでいたところ、衝撃が。
「バンナ湖」???
名前があったばかりか、公園要素になっていた??
よく調べてみると、この池とは反対側の、名蔵湾側の山裾に設けられた公園池だった。しかし「バンナ湖」と名付けまでされている池を、みすみす見過ごしてしまった。
バンナ公園、何回も行ったにもかかわらず・・。ショック。
バンナ岳からの絶景
バンナ岳はクルマで通行できるスカイラインが通じており、バンナの瞳側とバンナ湖側とを結んでいる。
スカイライン上には展望台と駐車場が複数設置されている。
















八重山諸島の島池さんぽマップ
Google マップ
マークした場所はバンナ公園の駐車場。トイレあり。