【みずくぼだむ。豊穣の湖】
悲願だった米沢の水がめ
保水力に乏しい吾妻山山系に大きなクサビを打ち込み、生産性の低かった米沢の農業に黎明を、との積年の思いを結集させて造られたロックフィルダムによる貯水池。
その名も「豊穣の湖」
農業用水中心だが一部、工業用水、上水道にも使われ、その給水ネットワークは複雑な網の目のよう。
同名のダムが静岡県浜松の深い山中にもあり、こちらが「みずくぼ」と読むのに対し、静岡は「みさくぼ」。漢字で書けば同じで紛らわしいが、同じロックフィルダムでも女性的な山なみを堰く米沢水窪ダムに対して、浜松水窪ダムは雄々しく荘厳。そんな対照も楽しんでいただければ。
釣りは遊漁券が必要
釣り人にとっても米沢の市街地からほど近く環境良好なリザーバーであり、夏は50up狙いのタフなバスフィッシング、冬は氷上でワカサギ爆釣が堪能できる。
ただし事前に釣具店などで遊漁券を購入する必要がある。
山なみが浅い景観は女性的で美しいのに、まったくもって観光っ気がないところもいい。ボート釣りは禁止なので足場の確保が難しいが、インレットではウェーダーで立ち込みをする人の姿もあった。神々しい光景に思わず見惚れた。
駐車スペースは道沿いにところどころにある。
堰体から網場までの区間など、一部、立入禁止区域も設定されているので注意。
水窪ダムの構造物




案内板


Google マップ
マークした場所は右岸側では数少ない陸っぱりポイント