おもごだむ。
太平洋に注ぐ川の水を、四国一の山を貫いて瀬戸内海側に。
仁淀川といえば高知の清流として名高い。その源流部は愛媛県の石鎚山系にあり、仁淀川最上流部を堰き止めるダムとして農林水産省によって造られ、現在は農業用水のみならず工業用水、発電にも利用されている。
すごいのは、本来は高知を流れ太平洋に注ぐ仁淀川の水を、トンネルで山向こうの瀬戸内海側へ送り込んだことだ。周囲は四国一高い石鎚山を含めた1500mクラスの山々が連峰をなす分水嶺である。
地図で見ると百足(むかで)のようなインパクトのある形状をした貯水池は、この水系に流れ込む沢の多さと水量の豊かさを物語る。しかし岸のほとんどは人を寄せ付けない。水辺にアプローチできるのはインレット側だけで、集落があり国道が接する。
ここに面河ダム公園があり駐車場もある。かつてはバストーナメントも開催されたこともあるようだ。
ボート、カヤック可。
全長136m、四国一の吊床版橋(つりしょうばんきょう)。
「四季彩橋」と名付けられた橋は、だらんと垂れさがったような形状が特徴。白いだけに、なんともだらしない感じが際だち、このゆるさが何ともいえぬ魅力を放つが、吊床版橋というタイプでは四国一の長さをもつ偉い橋なのである。全国でも三位ということだから立派だ。一位は広島県の芦田湖にかかる夢吊橋。
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堰体への進入路は関係車両以外は進入禁止との看板。その手前に未舗装の駐車場とトイレがある。
面河ダムの水は導水路をはるばる旅し、ため池100選の通谷池、同じくため池100選の大谷池にまで通水しているというから驚きだ。
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マークした場所は、面河ダム公園駐車場。