「しまなみ海道」どまん中は、ガラパゴス的生態系?
広島の尾道と四国の今治を6の島と7の橋でつなぐ「しまなみ海道」。その中間地点にあたる生口島。
中野ダムは生口島では最大の水がめ。
高さ44mの堰体で堰き止めているわりには湛水面積が少ない。効率的に貯水できる場所とはいいがたくても、ダムを造る必要に迫られる水問題の深刻さがうかがえる。堤高が高いのにダム湖が小さなアースダムは、その「つんづまり感」がたまらない。全国各地の、つんづまりダムを空撮してきた。
特に水抜きのときに出会えると、つんづまりダムのドン深に打たれる。
アクセス路は狭い島道で堰体上は砂利道。
2016年に初訪したときは驚くほどのブラックバスの魚影がある一方、ブルーギルや他の魚が見られず、また繁栄しているように見えるブラックバスも二年魚に世代が偏っており、ガラパゴス的な独特の生態系になっているような印象を受けた。
これはダム下にある小さな池でも同じ状況だったが、こちらは三年魚主体で、産卵可能にまで群れが成長していた。
2021年、取水設備の改修工事で全面水抜き。
堰体高のわりにこじんまりしている。
下の池ごしに見た中野ダムの堰体。
岸近くの二年魚の群れ。
堰体から瀬戸内海が見える。