いぶりかわだむ。
ジンベイザメで有名な集落を守るダム。
黒潮に向かって腕を伸ばすように突き出した土佐清水。
足摺岬を先端にもつ半島の付け根近くにある以布利川ダムは、おそらく四国最南端のダムだろう。
ダムから海まで2kmしかなく、一見、農業用ダムのように見えるもののダム下にある集落は農村ではなく漁村。まるで離島のような雰囲気の集落を、直上から見おろす守護神のようにダムが鎮座している。その役割は洪水調節を主に、上水道の供給もある。
以布利はジンベイザメで知られる土地だが、カツオやイカのように刺身が食べられるわけではない。黒潮にのってやって来るジンベイザメなどのめずらしい魚を水族館用に供給する基地となっている海洋センターがあるのだ。
5kmほど北にある大岐の浜(おおきのはま)はカヤック、SUPもできる。