本日発足。菅新首相の出身地・湯沢に
今日、日本最長政権を継いだ菅新首相が発足した。
菅氏が秋田県初の首相になったことで地元、湯沢は大いに沸いたことだろう。
湯沢の池といえば、『釣りキチ三平』で「カルデラの青鮒」のモデルとなった貝池や、白猫伝説のある板戸沼など、じつに魅力的な池が結集しているので、秋田の池めぐりでははずせないスポットとなっている。
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同名の別の沼のおかげで情報も秘境級
さてそんな湯沢の池たちの中で、もっとも秘密のベールに包まれているのが沼沢沼だ。
湯沢のご当地ダムである皆瀬ダムから皆瀬川を上流へ15kmほどの最上流部で分岐する沼沢が、栗駒山の西尾根に向かって深く食い込む原流域にこの秘境池はある。
同名の秘境池が山形県東根にもあり、インターネットで「沼沢沼」を検索しても、出てくる写真や情報がほとんど持っていかれていることもあって、さらに秘匿感アップ。
山形の沼沢沼も秘境池であるが、かつて池畔にあった集落が廃村になったことで秘境感が醸し出されているものの、じつは沼のさらに奥まで林道が通じている。
ただ沼沢沼という名の沼が、ともに秘境といえる山奥にあるという共通点をもつ点は興味深い。
そういえば、福島県にはアクセスルートが廃道化した沼尾沼という山池があったし、陸の孤島といえる高知県室戸の山を三時間歩いてたどり着いた幻の池は、池山池という名。「山本山」的なネーミングは到達困難池が多いのは偶然?
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日本最後の秘境湖?
秘境池といっても周囲長は1kmほどもあり、池を取り囲む急峻な谷地形から、あるいは水深5m以上という「湖」の条件を満たしているかもしれない。
林道や登山道が山奥まで入り込む日本では、1kmクラスの湖へのアクセスルートがないのもめずらしい。「最後の秘境湖」の可能性も?!
登山道の橋など壊れている場所も多く。たどり着くには沢登りや渡渉の技術も必要で上級者向け。
あまりの秘境ゆえに、ここに棲む魚は人を恐れないという話もある。
400mほど下流に河原沼があるが、その間は枯れ沢ということなので、増水時以外は伏流水となって河原沼まで地下水脈の流れ出しになっているようだ。
地形から土砂堰き止め湖に見えるが、流れ出しが枯れ沢になるほど厚みのある堰き止め部のおかげで、安定した大きな池が形成されたと考えられる。
初回アタックは地形およびアプローチルート把握のため、できるだけ距離を詰め、高度を稼げるところまで歩き、空撮で姿を捉えた。