よまさりだむ。青葉湖。
青森県はダムが驚くほど少ない。平家伝承にちなんで公募で青葉湖と名付けられた貯水池は、地形のせいか実際に見た感じでは大きさのインパクトは感じないが、それでも青森では最新スペックの津軽ダムに次いでトップクラスの貯水量らしい。
湖形が独特で、地図で見るとS字形に屈曲した青葉湖は、のたうつ竜のようでもある。
なるほど西展望台からの眺望は、まるですり鉢状の火口湖を思わせる独特のものだ。
そしてこのダムはなんといっても堰体に個性がある。
天端の上に煉瓦色の砦がそびえる。レゴブロックでこしらえたお城のようだ。これはオリフィスゲートを操作する設備で、ダム後ろ側から見ると構造がよく分かる。
すり鉢状のダム湖の地形とあいまって、煉瓦色の人工構造物がなかなかおもしろい景観をつくりあげている。
ウィキペディアやダム便覧には農水省直轄の多目的ダムであると記されていたが、これは誤りではないかと思う。(青森県には農水省直轄ダムはない)
農水省は河川の流量調節など防災・環境機能をもつダムに関しては、建設時に事業を引っ張ることはできても、運営管理については法律でできないことになっている。管理者は青森県であろう。
堰体横に駐車場あり。ダムカード配布対象ダム。
マークした場所は西展望台。