山田貯水池。
複雑なワンドが釣り人を惹きつける和歌山県最北のリザーバー。
農水省管理の農業用貯水池。堰体は重力式コンクリートダム。巨大ダムというほどではないが、周辺には匹敵しうる規模の池もない。ダム自身が看板に語るところによると「紀北唯一のダム」ということだ。
二車線道路でアプローチできるし町からも近い。
大型のへらぶな、ボートでのブラックバス釣り場としても人気のリザーバーだが、ダムサイトにはボート乗り入れ禁止との看板もある。それでも見ているあいだに次々とボートを下ろす人が現れる。一般的なダム湖の常識として、堰体から網場(あば)までの区域は釣りやボート乗り入れを禁じることが多いが、看板はそれを指すものと解釈しての実態であろうか。
へらぶなは40上から尺半主体ながら数はなかなか出ない。陸っぱりスポットは各所にある。ただし人気があるため駐車スペースは早い者勝ち。
右岸側のボート出艇ポイント近くの駐車スペースは釣り人のクルマですぐにいっぱいになる。
ただしダム管理者公認というわけではないので、気になる人は管理者である近畿農政局に問い合わせる手もある。国営ダムは近年、湖面開放の動きが進むが、おもに国交省管理の国営ダムの話であり、農林省直轄ダムについては微妙なところである。
下流に貴志川スポーツ公園。
同名として、千葉県房総に農業用ダムの山田ダムがある。
マークした場所が湖面へのアプローチ路入口。