水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

二津野ダム(奈良県十津川)

ふたつのだむ。二津野貯水池。
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電源開発(Jパワー)が管理する発電用アーチダムが堰く二津野貯水池は、のたうつ蛇のように大きく小さくうねりながら細く長く上流へとのびるダム湖。
右岸側に国道が沿うが堰体のあたりではダム湖ははるか下にあって、なかなか見えないほど。ダムサイトに行くためには国道から枝道に入って1kmも下らねばならない。左岸側にはダム天端の道を抜けた先にわずかに湖岸に沿うのみで、長大な湖岸のほとんどは手つかずの状態で、日本国内の5パーセントにあたる数のオシドリの生息地になっているというからすごい。
堰体から国道を5kmも遡上すると、四国の439(よさく)と並び日本屈指の酷道として知られる425号と交差する。このあたりになると湖面もだいぶ近くなるが、それでも十津川温泉郷は急峻な湖岸にへばりつくようなかっこうである。同温泉は二津野貯水池のレジャー拠点として中心的な存在。
かつてはバスフィッシング用のレンタルボート店もあったが、災害の影響で2014年から休業中。再開が待たれる。
堰体から吊り橋までは漁業禁止。

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マークした場所は釣り拠点の町にある十津川温泉。