とうだだむ。
壱岐島の玄関口である印通寺から直線距離で3kmほどのところにある農業用貯水池。アプローチルートも覚悟したほど酷道というわけでもなく、クルマでもすんなり行くことができるし駐車スペースもある。
海と湖面の両方を一枚の写真におさめることができるフォトジェニックな池である。堰体の上から海が見えるというダムはときどき会うけれども、池と海を一枚にパシャっとおさめることができるところは、なかなかないのでは。
堰体の前法面はタイルブロックではなく、石組み。洪水吐まわりも石組み。ロックフィルダムのようだけどアースダム。堤高は38m・・え、ほんと?
最近会ったアースダムではひさびさの大物。と思ったら堤高では全国27位のアースダムだった。
取水設備でしょうか? ちょっと見たことがないタイプです。
通常の溜め池であれば斜樋とスピンドルハンドルのポジションですが、それらしきものはなく、小さな箱と、宙に口を開けたパイプ。そしてパイプにぐるぐる巻きにされた鎖。
この鎖は何? もしかしたら池に降りる階段の下には昔ながらの栓があって、お風呂の栓についている鎖みたいな? それとも階段を降りるときの転落防止に体に巻き付けるのが壱岐流?
分からない。
パイプがなぜ、うつろに宙に口を開けているのか。
そういえば池下に農地がない。池の水を使うためにはポンプアップするしかないとすれば、小さな箱は電源で、パイプの開口部にホースをつないで、と貸想像しましたが・・で、鎖は何?
マークした場所は駐車スペース。