水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

深浦ダム(佐賀県白石)

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ダムマニアも仰天の、ちょっとあり得ない湖相。

地図を眺めていると四連かさね池タイプの溜め池兄弟・・に見えたのだけれど、航空写真に切り替えてみると下から二番目のこの子だけどうも様子が違う。周囲わずか300mの池なのに不釣り合いなほど立派な重力式コンクリートダムが堰いている。他の兄弟は土盛り堰体。なんかこれはすごそうだ、とワクワク。
現地に立ってみて、さらに驚いた。
な、なんでしょうか、この長大な洪水吐は・・。重力式コンクリートダムならば堰体本体のクレストゲートが事実上の洪水吐なのだから、別途、洪水吐を造る必要などないはずなのに、70mはあろうかという洪水吐がダム横に。奇天烈!
この段階で察しのいい方は、四兄弟の三男(四男というべき?)だけが毛色の違う防災ダム(治水ダム)であろうと推測されたことと思う。
が、どうなんでしょう、この満水ぶり。防災ダムならば平時の水位はかなり低いか水がない状態なのに、クレストゲートぎりぎりの水位。
解答は佐賀県公式サイトの抜粋を下に転記しておきました。
ダム湖の流れ込み部は渓流になっており、駐車場、ダムカードあり。

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塩田川水系の深浦川下流域は、低平地であり、出水時には塩田川本川の水位、有明海の潮汐の影響を受け排水不良となることから、昭和37年、昭和51年をはじめとして、頻繁に浸水等洪水災害に見舞われていました。
 このことから、県では、深浦川上流に、洪水調節のための深浦ダムと、あわせて洪水を直接塩田川へ排出するための河川トンネルを建設しました。
 深浦ダムは、洪水の調節、既得取水の安定化、河川環境の保全等を目的とする治水ダムです。
(佐賀県公式サイトより抜粋)


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堰体周辺からは有明海も見える。走ってきた奇天烈な列車は七つ星?


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洪水吐の先にある流路トンネル。


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インレットと流れ込み。


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案内板とダムカード情報。


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銘板。


マークした場所は深浦ダムの来訪者用駐車場。