水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

千鳥ヶ淵・牛ヶ淵(東京都千代田)

こう見れば、なるほど見事なダムである

都心に立派なダムが?

ダム好きのあいだではよく知られていることのようだが、都心も都心、皇居のお堀にダムがあるらしい。
確かに首相官邸前の「溜池山王」にしても、今は跡形もないが江戸の町の生活用水を担う溜め池があった。
お堀のうち、千鳥ヶ淵・牛ヶ淵の二つは急増する都市人口の水需要に対応すべく、1590年に河川を堰き止めて造った上水道貯水池だった。
堰体部をよく見れば下部は石垣で、水の吐出口らしき樋も突き出している。
写真で細かく見ていこう。


ダム下もお堀になっているが、ダム上流側より水位がかなり低い。


堰体前法面(貯水池側)を見てみると、おおっ! スライドゲートの取水口(放流口)が。


これは何でしょう? ダムでいうところの減勢池? 鉄感が重厚で、かなり不思議。


案内板も豊富なのです


こちらは水が満々にたまっている


そう、今立っているところもダムの堰体のようだ


取水口の水門!


キター! これは完全に洪水吐!


その反対側は、洪水吐導水路。さすがにスキージャンプ式ではないけど突き出している。


これらは清水門周辺


確かに、都心のダム。
合点がいきました。