水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

大宮池(鳥取県鳥取)

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鳥取東照宮(樗谿神社)の境内の最奥部にある溜め池構造を持った池。東照宮を取り込んだ樗谿公園(おうちだにこうえん)の重要な景観要素となっているが、2017年に渇水により水質が悪化し散策で愛用していた鳥取市民らを心配させた。
古い絵地図の案内板には「御宮池」という字があてられている。

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現地で見つけた三種類の案内マップ。左の古地図風のものだけ「御宮池」と記されている


なかなか魅惑的な池である。
山に伽藍を展開する寺社の奥離に溜め池が据えられているケースとしては、京都の伏見稲荷を思い出す。神様のホームグラウンドとして奉られた山の水を集めた溜め池は、何ともいえぬ張り詰めた空気感に包まれている。
堰体は天端にまで木々が生えていて、一見すると溜め池っぽくは見えないが、右岸側に洪水吐、センターに取水設備が確認できる。
堰体の前法面(貯水池側)には大きな岩がロックフィルダムのように敷き詰められている。
洪水吐から下は自然岩の滝が落ちていて、橋も渡されている。ここにはホタルの幼虫が放流されているとのことであるが、案内板には「●●池」という判読が難しい池名が記されていた。

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取水設備(左)と洪水吐(右)


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大宮池の直下に見える●●池。民菊池? 判読が難しい。


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マークした場所は駐車場。