水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

桜田の堀(長崎県大村)


水抜きで海の高級魚がゾクゾク

玖島城の城池で、現在は大村公園として整備開放されている。
池は大村湾と通水しており、若干の干満差の影響を受けている形跡が見られた。
2018年9月にテレビ番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の企画で水抜きを行なった際、キチヌを含むクロダイ、シーバス、イサキなど海の高級魚がゾクゾク上がって参加者を驚かせた。
一方、淡水魚で希少なミナミメダカも捕獲された。ブラックバスなど池で一般的な外来魚が捕獲されなかったことから、汽水に弱いという同魚の性質の裏付けの一例にもなっているように思う。
その後、ボラ3千尾が大量死し、水抜きの難しさも浮き彫りに。
「日本さくら名所100選」。


水路とゲート


ポンプ室


トイレと駐車場


 

海の高級魚が生息する池

いちばん有名なのは山口県の明神池。東京の離島、神津島の千両池はまさに高級魚で稼げたので「千両」の名がある。
天然記念物指定されたのちに海水魚がいなくなって指定解除され、池自体もなくなってしまった「浄ノ池特有魚類生息地」というおもしろい事例もある。

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