水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

井筒池・馬洗池・刀洗池(滋賀県長浜)

【いづついけ / 小谷城の城池群】

歴史映画舞台のような地形「小谷城」の城池

「小説の舞台にしたい城」1位ということもあって魅力的な山城である。鋭い尾根に曲輪が何段にも連なっている。この山城には井筒池、馬洗池、刀洗池の三つの池と井戸が。麓には資料館、ガイド館の二ヶ所に駐車場があり、徒歩であればいずれからも山城攻略ができる。

 

馬洗池

池は防御用か

堤のような構造が見られる。右岸側は石垣になっている。
説明板によれば、池名のとおり馬を洗う池ではなく、石垣に取り付く敵兵を退けるための防御用途だったようだ。



小谷城址口

駐車場、トイレ

案内板

2011年の大河ドラマ「江姫」記念碑


登山口

登山道


番所跡



琵琶湖を一望



 

刀洗池跡

本丸の上の中丸に「刀洗池」の碑がある。下の写真は裏切った家臣の首をさらしたという首掻き石。
実際には山城の生活を支える用水池だったようだ。



 

井筒池

消失の可能性も

消失した可能性もあるとの記述を見つけた。

美女伝説

「井筒という泉」には美女伝説もあるが、井筒池との関係は分からない。

位置

案内板によれば、井筒池は山頂に向かってまっすぐのびる清水谷にあるようだ。

小谷山の山頂に向かう清水谷。谷の右裾のどこかに井筒池があるはずなのだが


 

清水谷(清水川)に沿って水源をたどる

井筒池を溜め池と仮定し、それなら清水谷をたどっていけばどこかで池の取水口に出会うはず。
資料館から徒歩で行く。ゲートがあるが、害獣除けのためのものなので手で開けて進むことができる。
清水谷は小谷城のいわばメインストリートで屋敷跡地が両側にあったとのことで案内看板が各所に。


 

ところどころに取水設備が

清水谷沿いには、ところどころに取水設備があった。
筋としては良さそうな感じだ。


 

最後の取水設備

道沿いにつづいていた水路が、山の方にぐっと曲がった。
少し立派な取水設備。
ここが伏流水の湧水ポイントなのか、それとも導水トンネルの出口なのか定かではないが、ここから先に水路はない。
注意看板の設置者は湖北土地改良区。農業用設備であることは間違いなさそうだが、井筒池は溜め池ではないのか?



 

追手道


 

戦国歴史資料館と駐車場

城ブームということもあって、平日なのに他県ナンバーの中高年夫婦が多い多い。
こちらのナンバーを見て話しかけてきた夫婦は、なんとうちのご近所さんだった。


駐車場



 

小谷城の尾根を俯瞰

尾根の上に何段にも連なる曲輪跡。頂上近くの曲輪に女性が立っている


この稜線ラインのどこかに馬洗池が


琵琶湖方面


 

小説の舞台にしたい山城トップ3の池

小説の舞台にしたい城トップ3が示されていたが、いずれも記憶に残る良い池があった山城だった。

1位 小谷城(ココ)
2位 高天神城(静岡県)

bunbun.hatenablog.com

3位 春日山城(新潟県)

bunbun.hatenablog.com


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マップ

現地案内マップ




池さんぽマップ

Google マップ

マークした場所に駐車場。