町の特産物ヒョウタンをアピールする憩いの池。
この池は居酒屋でときどき顔を合わせていた顔馴染みのお客さんが、思い出の場所として教えてくれた池。運動不足解消も兼ねて家から徒歩で行ってみることにした。
丹沢湖(三保ダム)を水源域にもつ酒匂川を、海側の河口から歩いていくと、まず左岸河川敷内に飯泉の池がある。この池はかつてはヘラブナ釣り場としてにぎわっていたが、たびかさなる増水と釣り人の高齢化で最近は池自体が消滅ぎみ。
2018年ごろからはしばしば重機が入って、見るたびに姿が変わっている。
右岸側に移動し、少し進むと今では痕跡を探すことさえ困難なほど完全に消失してしまった「ひょうたん池」跡地がある。
この日、めざしている池も同じ名前の池だが、もっと上流の左岸側にあるのでまったく違う池なのである。
このひょうたん池の写真を撮ったのが2007年だが、上流の対岸側に同名の池があることを10年以上も知らなかったことが不思議だ。居酒屋でたまたま池の話にならなかったら、この先もずっと知らないままだったかもしれない。
Google マップではすでに池名とともにマークアップされており、地元でありながら完全に出遅れた。
足柄紫水大橋のたもとから見ると、草地の中に池が見えた。河川敷ではなく堤防の外側。名のとおり、ひょうたん形のかわいらしい池。
池畔に立ってみれば「関東の富士見百景」の碑も立ち、のびやかで心地いい水辺空間にベンチが差し出されている。
水の流入口および流出口はいずれもコンクリート水路だが、池岸は全周が草に覆われた掘り込みで、屈んで手を出せば水に触れるほど水面が近い。
大井町の特産物のひょうたん園が隣接し、藤棚ならぬヒョウタン棚も。そんな縁から特産物ヒョウタンをモチーフに公園池として造成されたものだろうか。柵はロープ式。
岸近くにショウブ、スイレンが控えめに生えていたが、夏はどういう表情を見せてくれるのだろう。
池の150m北に駐車場、トイレあり。
2022年4月に再訪した際には、減水状態が長かったらしく底土にヒビが入っていた。
マークした場所は駐車場。トイレあり。ひょうたん池は南に150m。