いいずみのいけ。
変遷の烈しい小田原最後のヘラブナ釣り場。
かつては釣り人でにぎわった飯泉の池も、近年はほとんど人の姿は見かけない。国道の飯泉橋から見おろすことができる。
池のタイプとしてはジャリ穴か。通水する水路も見られるが、ここを地元漁協がへらぶな釣り場として管理。かつては釣り台も設置され、なかなかのにぎわいだった。ただ暴れ川である酒匂川の河川敷内にあるため、大水のたびにへらぶなが流出し、池自体も修復が必要なほど荒れた。
何度も復旧をくり返してきたものの、小田原におけるへらぶな釣り師の高齢化と減少には勝てず、2013年ごろから釣り場としてはほとんど機能していない。とはいっても漁業権が設定されているので入漁料が必要である。
観察をつづけてからずっと、ルックスも含めて変遷の烈しい池である。
2019年秋
池の横の川の流れが大きく変わっている。
池岸と池底は砂利。重機によって造られたものに土砂が流れ込んでいる。
2018年冬
重機が入り、岸は完全に造り直された。