水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

飯泉の池(神奈川県小田原)

いいずみのいけ。

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2019年9月。池の横の川の流れが大きく変わっている。

変遷の烈しい小田原最後のヘラブナ釣り場。

かつては釣り人でにぎわった飯泉の池も、近年はほとんど人の姿は見かけない。国道の飯泉橋から見おろすことができる。
池のタイプとしてはジャリ穴か。通水する水路も見られるが、ここを地元漁協がへらぶな釣り場として管理。かつては釣り台も設置され、なかなかのにぎわいだった。ただ暴れ川である酒匂川の河川敷内にあるため、大水のたびにへらぶなが流出し、池自体も修復が必要なほど荒れた。
何度も復旧をくり返してきたものの、小田原におけるへらぶな釣り師の高齢化と減少には勝てず、2013年ごろから釣り場としてはほとんど機能していない。とはいっても漁業権が設定されているので入漁料が必要である。
観察をつづけてからずっと、ルックスも含めて変遷の烈しい池である。

 

2019年秋

池の横の川の流れが大きく変わっている。
池岸と池底は砂利。重機によって造られたものに土砂が流れ込んでいる。

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2018年冬

重機が入り、岸は完全に造り直された。

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2018年夏

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2018年8月。3月に二分割された池の下流側半分が埋め立てられてしまった。この工事、どこへ進んで行くのか?


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埋め立てられた下流側。鉄板が打ち込まれ砂防ダム状態。(2018年8月)

2018年春

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水抜きどころではなく、もはや存亡の危機? どうなってしまうのか、飯泉の池(2018年3月撮影)
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2015年

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2015年11月末。釣り人がいた。しかし池は底が見えるほど浅く、惨憺たる状況
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2014年

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2014年11月。晴れていると富士山が見えた

2013年冬

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2013年7月。池としての形態は保たれているものの、釣り人の姿はなかった。鯉の魚影はあるが、へらぶなやバスは不明


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2013年8月。管理する人がいないとここまで荒れるのかというほど草が伸び放題。釣り人の姿はなし。鯉の魚影あり

2011年冬

2011年11月。つい数年前までは釣り人が岸を取り囲むような池だったのに、見るかげもない