水辺遍路

実踏・日本の湖沼 8,050湖

城池(静岡県韮山)

しろいけ。城池親水公園。

歴史薫る韮山。春はいちご狩りの穴場。

時は戦国。小田原を中心とする関東一大勢力を築いた北条早雲が、初期に拠点とした城が韮山城。その韮山城のふところにある周囲1キロほどの池が城池である。
北に富士山の全容がひらかれ、南は城趾のある丘を背負うのびやかな桃源郷の趣き。
駐車場、自動販売機、トイレ、野鳥観察小屋、遊歩道、広場が整備され、近くに売店、歴史資料館や江川邸などの遺稿もあり、しっとり落ち着いた歴史散策が楽しめるほか、へらぶなの放流も行われる野釣り場として釣り愛好会もある。バサーの姿も見られるが公園の規定ではルアー、フライ釣りは禁止となっている。
池のほとりにトイレ付きの駐車場はあるが台数は少なく、アプローチ路は狭い生活道。朝夕は児童の通学路にもなっているので、慣れないビジターは池の北東にある江川邸(旧韮山代官所跡)の無料駐車場の方が無難だろう。こちらは大型も駐車できるしアプローチ路も二車線。売店もあり、池までもわずか150mほど。
一帯はいちご狩りを営む農家も多く、池のすぐ横手にもいちご狩りのハウスがあり、低価格で高品質ないちごを堪能できた。

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春の城池。左から2014年4月、2018年4月、2015年3月。右端は韮山のいちご園。下は2013年4月下旬
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地主の好意で開放されている桃源郷のような野釣り場。

城池は散策のみならず釣り場としての魅力も高い。地元釣り会をはじめとする常連が長年にわたってたいせつに守っているので、きわめて良好な釣り環境が維持されている。
少量ながらへらぶなの放流も行われており、ぴかぴかの新べらが顔を出すこともあるが、地元釣り師の狙いは、ずばり地ベラ化した大型べら。ここでは40上もふつうだ。地元釣り会は「純べら」と呼ぶが数はそれほど多くない。
一方、緊張感あふれるゲストとして楽しませてくれるのが韮太郎(にらたろう)。釣り上げたとき、その異様な迫力と感激のあまり2011年に勝手に名付けたものだが、今では地元釣り会でも定着している様子である。

韮太郎。大きなヒレが強烈な引きを生み出す。(2011年撮影)

40センチを越える巨大なマブナで、野性味あふれる凶暴な顔つきに、黒みがかった魚体、不釣り合いに大きく張りだした尾ビレが強烈な引きを生みだす。地元の人の推測では、狩野川から移流したものではないかということで、川に生息してきた原生フナであれば、大きなヒレなどの説明もつく。芦ノ湖から移流され地べら化したものとしては、50センチ近くも上がっている。

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左から韮太郎、半べら、新べら、地べら。右は撮影させてもらった城池バス(2018年)


城池はマニアックな巨鯉スポットでもある。小さな池にもかかわらず、沖目ですごい音とともに巨鯉がときどきもじる。写真はリモコンアラームつきの鯉釣り仕掛け。クルマに寝泊まりし、夜通し勝負する人もいる。
10人以上ものバサーが立ち込むこともあり解禁されたのだろうかと思うこともあったが、2018年現在もルアー・フライ釣り禁止の看板は立っている。ただバサーの方もへらぶな釣り師に近づかないなど一定のマナーは守られている感じもする。静岡の釣り師は心が広い人が多いので黙認しているような状況であろうか。

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へらぶな釣り師(左)とコイ釣りの仕掛け(右)


ポイントとして、観察小屋のアシ原周辺は、ノッコミを狙える浅場。
釣り台を設置しやすい階段状護岸は13尺以上でフラットな底に届く。ただ春は農業の影響で水位が変動し釣りにも影響する。
ここは鵜除けのオダがあり好ポイントだったが、2014年にオダはなくなっていた。以前はオダのため沖目は16尺までだったが、今は長竿もいける。大型主体なので常連は0.6以上ののハリスを使うという。


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駐車場とトイレ、野鳥観察小屋、広場


公園利用ルールと案内看板


マークした場所はトイレのある江川邸の無料駐車場。


<写真ギャラリー>
インレット側からの城池。晴れていれば富士山がのぞめる。
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観察小屋からの城池。後ろの小山が韮山城趾。
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釣り座のお供の猫。常連にかわいがられている。釣り座を離れると釣り台にのってエサを食べるので注意。ギルが釣れたら手をかけて頂戴をする。


桜の季節は水位もあり、ヒシモも少なく釣りやすい。ゴールデンウィーク前ぐらいから、かなり繁茂して釣り人を悩ます。


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