水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

小松原湿原の池塘群(新潟県十日町)

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大場ルートの林道が見える。訪れたときはマイカー規制だけでなく、立入禁止になっていた(2021年)。開放が待たれる

小松原湿原は3コース3層で構成

小松原湿原は山頂に広大な湿原と池塘群をいただいた百名山・苗場山(2,145m)の中腹、標高千五百メートルあたりのたるみに位置し、下ノ代(下屋敷)、中ノ代(中屋敷)、上ノ代(上屋敷)の三層で構成されている。
「代」は「しろかき」からも田、ひいては池塘を連想させるが、「代」は「城」の含意があり、小松中将の伝説がからむ。

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太田新田コース側から小松原湿原を見上げる

大場ルート

グリーンピア津南からダート林道へと入っていく大場ルートは、看板で案内しておきながら林道を進んだ先で、工事関係者以外・立入禁止となるハニートラップ状態。(工事による一時的なものと思われるが)
ゲート前に広めの駐車スペースあり。簡易トイレがあったが、扉まで行くと使用禁止。またもハニートラップに引っかかる。


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ただ、このルートが一番、歩きやすそうではある。
このルート、林道を2時間も歩いて標高1,300mの登山口にたどり着くのが特徴。登山路に入ってからは10分で下ノ田代、1時間で中ノ田代、1時間40分で上ノ田代を経由して小松原小屋へ着(標高1,580m)


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上の写真の下の方に三ツ釜が見える
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太田新田ルート

太田新田の集落から林道へと進む太田新田ルートは、雰囲気のいい未舗装駐車場(標高650m)が第一ゲート前にあるが沢渡りのある荒れコースとのこと。20分ほど歩くと第二ゲート。2018年ごろまではここまでクルマで来れたみたい。
ちょうど工事関係者が通ったので、徒歩なら入っていいのか訊ねてみたが、ダメとしかいえない、とのこと。小松原湿原の避難小屋で一泊してきたという登山者ともすれ違ったが、黙認状態のようだ。
さらに20分ほど歩くと登山道入口へ。
全行程では往復8〜10時間。



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案内板はないが、この分岐を左へ


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第一ゲート前の駐車場。


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駐車場の先の第一ゲート


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分岐を右へ


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第二ゲート


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第二ゲートから先はダートに


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太田新田の集落
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2020年に新潟県長岡の鏡池の管理人の方をはじめ、北海道の秘湖でも渓流釣り師に勧められた熊よけスプレーのカウンターアソルト。ホルスターを付けると1万3千円越えでなかなか導入できなかったが、やっと今回から導入した超強力の熊避けスプレー。しかしホルスターが専用じゃなかった。間違えた。広場で試射。ときどき練習が必要そう。じつは妻が手渡しで届けてくれた前日に登山路で生まれて初めて生身で熊と遭遇。なんということだ・・。


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おじいさんが見せてくれた最強の熊スプレー
bunbun.hatenablog.com


見倉ルート

3ルートの中では唯一、オフィシャル感のあるコースか。登山口に舗装駐車場と案内板あり。



 

コース案内マップ

苗場山登山口にあった案内マップ。小松原コースというルートとして道も出ている。


 

Googleマップ