水辺遍路

訪れた1万以上の池やダムを掲載

コウホネ沼(北海道稚内)


国立公園の原野の沼。しかし、じつは生命維持装置が・・

国立公園の浜勇知園地に属する海岸のすぐそばにあり、ネムロコウホネやハマナス、ノハナショウブが7月に咲く沼沢で、周囲はサロベツ原野。
こうほねの家という展望台と、駐車場、トイレが付属しており、沼のまわりには遊歩道、木道、観察テラスなどが用意されている。
一度は絶滅した水生植物コウホネが、北海道大学の助言のもと移植に成功し、花をつけたとの新聞記事が2022年7月29日の朝日新聞に。
沼に移植したコウホネは、もともとこの沼に自生していたものを別の沼に移植したものを里帰りさせたかっこうで、これは秋田県の田沢湖で絶滅したクニマスが、じつは山梨県の西湖に移植されてひっそり生き延びていたのをサカナくんが発見に寄与しニュースになった話を彷彿させる。

bunbun.hatenablog.com

 

池名ひとつとっても、さすが新聞記事

ただ、私がこの記事で注目したのは別のところ。沼が自然の力だけでは自らの姿を維持できなくなったのか、2000年ごろから地下水をポンプで汲み上げて淡水を維持していたことが書かれていて驚いた。2018年6月に落雷によるポンプの故障の際には、水が枯渇してしまったという。
また、この記事ではコウホネ沼という名称は使われず、<「こうほねの家」前の沼>とされている。Googleマップには「こうほね沼」(2022年8月時点)、現地案内板ではカタカナ表記の「コウホネ沼」と表記されているものの、アイヌ由来の池名とは異なる便宜的なネーミングであることは察しがつくだけに、安易に沼名としては書かなかったのだろう。その態度はさすがというか、かくありたいものである。とはいいつつ、案内板に出ている池名なので、当ブログでは「コウホネ沼」を採用した。


駐車場と植物案内板


マークした場所は駐車場。