養老神社本殿わきにある日本百名水の湧水池。菊水霊泉とも。
養老の滝といえば昭和世代には居酒屋チェーン名として懐かしいが、奈良時代の「続日本書紀」、鎌倉時代の「十訓抄」や「古今著聞集」には、養老の滝近くにあるこの泉から若返りの美酒が湧き出たとの説話が掲載されており、なるほど居酒屋の名としてはうってつけなわけだと、この池に会って初めて知ったのだった。
池には養老町天然記念物のベニマダラモが自生。美酒に例えられたのも、ラドン、ゲルマニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムといったミネラル豊富な水質によるものだろう。
土地の地酒としては、玉泉堂酒造の「醴泉」がある。いつか呑んでみたいものだ。新潟県新発田の地酒に「菊水」というメジャーブランドもあるが、菊水には霊水との意味もあるそうだ。
参道である石段の途中に、泉が流れ出た沢からできた和池もある。
マークした場所は駐車場。