水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

粥川ウナギ生息地(岐阜県郡上)

かゆかわうなぎせいそくち。星宮神社、粥川谷、矢納ヶ淵。
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丑の日でさえ、ウナギを食べない集落。

民衆が気軽に拝めるようにと、生涯12万体の仏像を彫ったともいわれる円空(えんくう)上人。現存する木仏は5千余だが、いったい一日に何体彫れば・・この12万という数字に圧倒された。少なくとも、私がこの項を書き上げるまでの時間で、数体は仕上げているはずだ。
この円空さんとゆかりあまたの土地が、ここ粥川谷。通りを走っていても、あちこちに「円空」の名を冠した看板と、木仏がある。
ここはまた全国でもめずらしい、ウナギを食べない土地でもある。伝説では、変幻自在に姿をくらます鬼の居所を、ウナギが案内してくれたおかげで鬼退治に成功。以来、ウナギは神の使いとして大切にされたため、この川でウナギが大繁殖。川で洗濯をしていると、ウナギがわらわら寄ってくるなんていう信じられないような光景がかつては見られたらしい。
ウナギの生息地として国の天然記念物として指定されているというから、土地のウナギ愛はハンパではない。
ふるさと館が隣接する星宮神社境内の池にはウナギが泳いでいるそうだが、今回、訪れなかったのは片手落ちだった。特にめずらしい種類のウナギというわけではないが、土地に愛された天然記念物ウナギの姿は目にしてみたい。
奥の粥川谷、矢納ヶ淵は岐阜の名水50選。

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粥川は夏の水遊びの穴場でもあるようだ。
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マークした場所は、美並ふるさと館。