水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

出羽島のカニクイ井戸(仮称)(徳島県出羽島)


オオウナギが棲息する井戸として天然記念物

徳島県の牟岐港から渡船で15分ほどの海上に浮かぶ出羽島(てばじま)は、クルマが一台もないのんびりした漁業中心の島。
オオウナギの生息地として国の天然記念物に指定されているのは、ここ出羽島から直線距離では8kmほどしか離れていない海陽町の母川水域と、長崎県樺島の「樺島のオオウナギ生息地」という共同井戸、和歌山県富田川水域の三例。本稿で紹介している井戸は「出羽島のカニクイ(一名オオウナギ)」名義で牟岐町指定の天然記念物となっている。ちなみに「カニクイ」はオオウナギの別名で、蒲焼でお馴染みのニホンウナギとは種類が違い大型化することで知られる。
集落のはずれ、丘陵との境目に設けられた共同井戸で港からは25mほど離れている。直接、海と通じる水路は見あたらず、毎度、オオウナギ生息地では考えさせられる「どうやってここに?」の永遠のテーマがここでも。
井戸の中をのぞくも、オオウナギの姿は見ることはできなかった。
それにしても、生活用水に使う井戸(現在はケーブルで本土から引いているけど)に、1mを越えるようなオオウナギが棲んでいたら、ちょっと水質とか気にならないのかなと考えてしまったのも最初だけ、島の空気に浸っているうちに何となく分かる気がした。
出羽島は温暖な徳島県の中でも、もっとも暖かい土地なんだって。


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出羽島の集落



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