水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

来島ダム(島根県飯南)

きじまだむ。

1m越えのモンスター「ニホンウナギ」が2023年に釣り人によって捕獲

大きなダム湖なのに、湖面を見るためにこれほど苦労するとは・・。
中国電力の発電用ダムで、狭隘な国道が湖のそばをかすめるように走っているが、樹形状に縦横に無数のワンドが入り組んだ貯水池なので、湖面が見えそうで見えない。
道としてはむしろ東側の農道の方が二車線で走りやすいものの、二ヶ所にかかる橋から見えるダム湖インレット側は、ほとんど河川状。(下写真)

 

ダム下は素敵な渓相

もう少しダム湖らしい写真がほしいと思い、堰体下から西岸側に出るあやしい細い道をおそるおそる進むと、ちらりと堰体が見えた。堰体下の渓流は思わずテンカラ竿を出したくなるような豊かな雰囲気。

来訪者用の駐車場と案内板

国道に上がって堰体の方をめざし、堰体へとつづく管理用道路に入るとすぐに来訪者用の小ぶりな駐車場と案内板が。
この駐車場からでも、まだ湖面は見えない。ここから遊歩道に入って歩くこと5分。やっと青々とした来島ダム湖を見ることができた。

このダム湖に、なぜ巨大ウナギが・・

オオウナギではなくニホンウナギ

通常の「ニホンウナギ」(ジャポニカ種)はせいぜい60センチほどにしかならない。それでも60センチの蒲焼が出てきたら仰天するサイズだ。1mを越えるようなウナギは別種の「オオウナギ」(カニクイウナギ)であることが多い。
しかし島根大学のDNA鑑定で、来島ダムで釣り上げられた1.1mのウナギがニホンウナギであることが確定。ここまで大きくなるとは、来島ダムのとんでもないキャパシティを感じる。ちなみにニホンウナギの日本記録は130センチのメス(推定17歳)のようだが、採取地など詳細が確認できない。
写真は、島根県立宍道湖自然館 ゴビウス館内にて撮影。

全国のオオウナギ発見がニュースになったりした事例

海から離れた井戸や寺の池なんかで大型のオオウナギが生息していたりする。どうやって侵入したのか不思議だったが、雨の日などは崖や道路なども移動できるらしい。

bunbun.hatenablog.com
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大型のニホンウナギが天然記念物になった池なんてのも

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Googleマップ

マークした場所は展望所入口にある来訪者用駐車場。