水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

母川のオオウナギ生息地(徳島県海陽)

せり割り岩。母川オオウナギ生息地。
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オオウナギ生息地として天然記念物に。

大好きなオオウナギ生息地ということで立ち寄ってみた。水辺遍路ではゴマウナギも含めて四ヶ所目の掲載となる。
「オオウナギ」といっても「大うなぎ」ではない。ニホンウナギとは別種でウナギというより大きさも容貌もライギョのような感じで、種の名前がずばり「オオウナギ」なのである。だから最大クラスの2mにまで成長したオオウナギは、大オオウナギと呼ぶべきか。
その生息地は海部川の支流で、母川という雰囲気のいいこじんまりとした里川だった。オオウナギというぐらいだから見渡すような大河に棲むように思ってしまうが、長崎県などでは路地奥の小さな井戸に棲み着いているのが発見されて天然記念物になったぐらいだから、狭いところもへいちゃらのようである。母川のようなミステリアスな空気の漂う小さな支流にこそオオウナギは似合うのかもしれない。
町のホームページによると、川沿いの洞穴の奥からオオウナギが出てきたという「せり割りの岩」の伝説が記されていた。
掲載されていた地図で示された場所に行っても、それらしきものが見あたらない。まずは、せり割りの岩を探さねば。岩の周辺が現在もオオウナギ生息地として国の天然記念物にも指定されているのだ。
しかしあやしげな小径に入ってしまい、延々とクルマをバックさせる羽目になったりしつつ、せり割り岩を特定することはできなかったが、目の前にオオウナギの息の通った水が流れている。その緊張感を味わうことができただけでも収穫であった。

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