【おかめいけ / 太郎路池】
草紅葉に山灯篭が幻想的な名水の池
曽爾高原(そにこうげん)の標高810mに位置する天然湖沼。
ススキ原に囲まれた湿原化の進む池で、晩秋に草紅葉とともに黄金色に輝く絶景が多くの観光客の心を捉えている。
しかしこの池には裏の顔、まるでホラー漫画のような恐ろしい池伝説も。
日本の重要湿地500、平成の名水百選に選定。
- 草紅葉に山灯篭が幻想的な名水の池
- 成因と形態と景観
- 梅図かずおを生んだ「池伝説」と野焼き
- ライトアップ復活へのCF(曽爾高原山灯り)
- お亀池の施設・設備
- 周辺の見どころ
- 池伝説の全国事例
- Googleマップ
成因と形態と景観
火口湖のように見えるけど
池の成因ははっきりしていない。一見すると阿蘇の草千里ヶ浜の池のように外輪山に囲まれた火口湖のように見えるが、周辺に火山灰の堆積が確認されていない。


水源
明瞭な流出入河川はなく、伏流水が水源。曽爾高原湧水群として平成の名水百選に選定された良質の水でもある。










遊歩道






湿原化が進む
天然湖としては老齢期にあたり、湿原化が進んでいる。




地形の不思議
じつに不思議な地形。火山由来でないとしたら、どのような偶然が重なってこのような池ができたのか、見れば見るほど分からなくなる。
亀山をはさんで東側の池の平高原にヒントがあるかもと思ったが、特に他に池らしきものも見あたらず。




梅図かずおを生んだ「池伝説」と野焼き
美女・お亀さんの池伝説
お亀さんという美女にまつわる大蛇伝説あり。
バリエーションがいくつかあるが、大蛇となったお亀さんに襲われる村人の話を、地元の子どもだったホラー漫画家・楳図かずおさんはくり返し父親から聞かされていたようだ。
今でも、お亀が真っ赤に裂けた口を開けて襲いかかってきた場所が「大口」、鎌首をもたげて逃げる男を見据えた場所は「立堀(たてほり)」、男に追いつかずに休んだところは「弊足(びょうそく)」、水を飲んだところは「水舌(みずのみ)」といった具合に地名として曽爾村内にも数多く残っているようなので、再訪の際にひとつひとつ情景を浮かべながら見て歩くのを楽しみにしている。
なお現在のお亀池は浅くなって、とても池ヌシの大蛇が棲んでいるようには見えない。じつは伝説の後日譚で、大蛇は山火事で焼け死んだらしい。
お亀池周辺は今でも野焼きで草原が維持されている。

楳図かずおホラー漫画の原点
2024年11月訃報があった漫画家・楳図かずお。
昭和世代なら、誰もがすぐに首の長い女の怖い絵柄を思い浮かべることができるのではないだろうか。一生、トラウマになりそうなあの絵柄。
「へび少女」「おろち」「へびおばさん」など、楳図作品ではたびたび蛇女がモチーフにされてきたが、彼の恐怖漫画の原点がこの「お亀池」の大蛇と美女の伝説にあったことを訃報で知った。
(2024年11月15日)

ライトアップ復活へのCF(曽爾高原山灯り)
2024年11月に訪れた際、クラウドファウンディングでお亀池のライトアップ復活をめざしていた。
2025年11月の新聞で、復活が実現したとの記事を見た。注目したのは、これがススキ名所として晩秋に激しくなる観光渋滞を分散させる方策という狙いも秘められていた点。通常ならとんでもなく怖い池伝説のある山池に夜行くなど真平御免だが(東北地方なら熊の面でもありえないだろう)、渋滞対策が必要なほど人がいればかなり安心? ちょっと行ってみようかなと考えている。
ライトアップは21時まで。期間は11/24(月)までとのこと。

輝くススキ昼も夜も 夜の散策安全に「山灯り」設置 奈良・曽爾高原https://t.co/yIt5MJFybQ
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2025年11月3日
奈良県曽爾村の #曽爾高原 で、ススキが見頃を迎えています。村は今年、日中に加え夜も散策を楽しめるよう、散策路の「山灯(あか)り」を復活させました。11月下旬まで見頃が続くそうです。(諫) pic.twitter.com/aa4LPOSeV9
お亀池の施設・設備
案内板






駐車場
普通車・バイク有料。大型不可。


周辺の見どころ
池の平高原
お亀池の東側にある高原。


鎧岳・兜岳
お亀池の西側にある秀峰・奇峰。




Googleマップ
マークした場所は公衆トイレのある日帰り温泉。
