水辺遍路

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笠松の造成池(岐阜県笠松)

【笠松トンボ天国】

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造成池という名前ではあるが、人工的に造った目的は何だったのだろう。

木曽川堤防のかたわらにある小型の河跡湖群。
トンボ池から中池、まこも池、古池と連続的につながっており、木曽川笠松河跡湖群とでもいう池群を構成。これらの池に、ため池、造成池の二つの池を加えた河川敷は、帯状の樹林帯を従えて笠松トンボ天国という名のビオトープとして保全されている。
河川改修で生まれた三日月湖(河跡湖)群であれば、人工池というべきか天然沼沢というべきか悩むところであるが、木曽川の流れが変わったことによって生まれたということなら天然となろうか。
興味深いのは現地の案内マップを見ると、六つの池群のなかに、「ため池」と「造成池」が含まれている。
どちらの池も名前からすれば人工の池であるが、わざわざ河川敷の中に溜め池を造る理由は何だったのだろう。
造成池の方も謎である。見た目は他の河跡湖群と変わらないが、この池だけは水面がびっしりと水生植物で覆われていて、むしろ原生の沼を思わせるものがある。
造成池は笠松トンボ天国の遊歩道入口近くにあり、すぐ近くに古池も。
遊歩道、駐車場あり。

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遊歩道の入口。最初に迎えてくれる池が造成池。トンボ池はここから500mほど。
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現在の木曽川本流と笠松トンボ池。堤防沿いに奥から、トンボ池、中池、まこも池、古池と連なる樹林帯がのびているのが分かる。



マークした場所は駐車場。