【ふるどおおいけ / 古戸ため池、古土の池】
「古土(ふるど)の池」とも。
大蛇伝説があり弁天池とも呼ばれていたという。現在も洪水調節機能を併せもつ農業用溜め池として現役で、新たに鯉の養殖も行われている。
柏崎の地域の宝を再発掘する「町しるべ」事業の対象にもなっており、池のほとりに池伝説が記された碑が立てられ、駐車場、遊歩道、案内板などが用意されている。
また「今年から鯉の養殖を始めたので、池の鯉を釣らないで」という看板も。「今年から」と書いちゃったら、毎年、書きかえないといけないのでは?
以下、現地の池伝説の碑文。琵琶湖の弁天様に池ヌシを拉致してもらうという、とてもめずらしい池伝説である。
堀のふるど
昔この池に大蛇が住みつき、田畑に作物を荒らし大暴れしました。困り果てた村の庄屋さんは、遠く離れたびわ湖の竹生島まで行き、そこの弁天さまに「村の難儀を救ってください」と一心不乱にお願いしました。願いは通じ、びわ湖の方から稲妻とともにやってきた黒い雲が、大蛇を連れ去っていきました。
民話の中では弁天池と呼ばれた、ここ「ふるど」のおかげで日照り続きでも近くの水田に豊富な水を送り、稲をすくすくと育てました。今でも地域の人々により、愛され、その美しい景観が守られています。
農林水産省の資料
農林水産省オフィシャルサイトにもこの溜め池に関する資料があった。明治時代の築堤となっているが、池伝説と整合しないので、溜め池への改造か改修と見るべきだろう。
以下、引用。
ふるど大池は、明治時代に築堤され、今も、大きな河川のないこの地域の農業の重要な用水源として活用されています。同時に、下流の洪水被害を防止する洪水調整の役割も果たしています。
湖面ほぼ中央の小島は「弁天島」と呼ばれ、地域の伝説「白蛇」にまつわる言い伝えが残っています。小島内には祠の跡も確認され、歴史的な価値を今に残しています。
また、柏崎市のシンボルでもある「米山」を望むこともでき、美しい景観を持っています。
5年前、ボランテイア組織「つくしの会」が結成され、ため池内の小島やため池周辺の保全活動(草刈・伐採など)が行われています。
マークした場所は駐車場。